今まで、バレンタインになど興味も何もなかった娘が、今年初めて「チョコを作る」と言い出しました。なんだかこっちがワクワクして「え?誰にあげるの?何作るの?ねぇねぇ教えてよー」と娘に聞いてみると、「男子になんてあげないよ。『友チョコ』だよ」とのこと。「○○ちゃんと△△ちゃんと◇◇ちゃんと・・全部で20人もいるの。どうしよう」だそうで、それはそれは大変なことで・・。
バレンタインといえば、私も小学校の高学年くらいから意識しはじめました。初めて好きな人にチョコを渡したのは高校の時でしたが、この時期のドキドキ感は小学校の頃からやっぱりありました。友達がチョコをあげるのに付き合ったり、一緒にチョコを作ったり、告白しようと買ったけれど渡せなくて自分で食べたり。そんなすべてがドキドキ感とともに楽しかった思い出として残っています。
ハロウインはどうもお菓子メーカーに踊らされている感が強いのですが、バレンタインはどちらかといえばお菓子メーカーが背中を押してくれているように感じます。今やあの頃のドキドキ感からは遠ーーく離れたところに来てしまった私ですが(笑)、それでもこの時期あちこちで売られるチョコレートを見るとチョコレートの甘さが恋しくなって、チョコレートのお菓子が無性に作りたくなります。娘のそんな話には、だから一緒にワクワクしたくなってしまうんですよね。
そんなわけで、先日お休みの日に娘と一緒に作りました、チョコレートケーキ。本番はお友達と作るそうなので、このケーキはまぁ、練習みたいなもので。
外側ふんわり、中とろーりのチョコレートケーキです。
■とろーりチョコレートケーキ
<材料>
チョコレート50グラム、バター50グラム、卵1個、砂糖20~30グラム、薄力粉30グラム、ベーキングパウダー小さじ1/2
<作り方>
①チョコレート・バター・砂糖を小さなボウルに入れて、湯せんで溶かす。
②①に卵を加えて混ぜる。
③ふるった粉類を②に加えてさっくりと混ぜ、型に入れて200度のオーブンで10分焼く。
④型から出し、粉糖をふるって出来上がり。
材料も少なくて良いし、あっという間に出来る簡単なケーキです。真ん中は焼ききらずとろとろでOK。外側サクッと真ん中とろとろ。とろとろの部分にチョコ感が残っていてとっても美味しい。
おやつにみんなでいただきました。
少し前のこと。
高校の一部メンバーで同窓会があり、そこに私が初めてチョコをあげた彼が来たそうです。参加した友達から聞いたのですが、高校の思い出話になった時、彼は私からもらったチョコがすごく嬉しかったのだと、その時言っていたそう。
その時の彼とは全然うまくいかなかったし、今思えば一人自転車を漕ぐ彼にうまいタイミングでチョコを渡そうと、気づかれないよう、でも離れないよう、部活終わりの夜道を尾行さながらについていった私は、ちょっと気味悪かったのではないかと思います(笑)テニス部の激しい練習の後、きっと髪もボサボサだったろうし、うまくしゃべれもしなかったし、しつこいけれど結果的に何の発展もなかった告白だったので、自分の中ではあんまり美しい思い出として残ってはいませんでした。
でも、30年ちかく経った今その彼があの日のことを覚えていたのだと聞いて、素直に嬉しかったです。それと同時に、年月が経つと昔のことは美化されるんだなぁとしみじみしましたが(笑)
娘もあと5年もすれば、そんなこともあるんだろうなぁって。
そんな時がきたら、温かく見守りたいと思います。
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