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おいしい台所

きょうも台所にいます。

「ふつう」を支えるおべんとう~おべんとうの時間(3)

台所と暮らしと子育ての本

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おべんとうの時間3 安部了 安部直美
 
Amazonより----------------------------------------------------------------------------
ANA機内誌『翼の王国』人気No.1エッセイ、シリーズ第3弾!
平成という時代の日本が見えてくる。かけがえのない39人のストーリー(未収録を含む)。おべんとうを探し求める阿部夫妻の旅はまだまだ続きます。このたび、みなさまからのご期待にお応えして、シリーズ第3弾ができあがりました。今回も、さまざまな年代・職業をもつ日本全国39人の“おべんとうの時間”が詰まっています。
愛って、こういうことだったんだ。日本って、こういうことだったんだ。小さな箱からそんなテーマが見えてくるかもしれません。
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少し前に購入し、読んでいなかったこの本を読もうと思ったのは、子ども達の給食が始まるまでの「春のお弁当生活」に気合を入れたかったからです。全ページカラーで、大きいし重い本なので、通勤の読書に持って行くには結構大変なのですが、それでも読み始めたら止まらずあっという間に読み終えてしまいました。そして読み終えた時にはやっぱりお弁当モチベーションが上がるのでした。
 
このシリーズは3作目になります。1作目からファンでずっと読んでいるのですが、2作目も3作目も、著者の安部ご夫妻の視点には全くブレがありません。人と、おべんとう。それだけです。
 
出てくる人は芸能人でも有名人でも料理家でもなく、ふつうの、人。そしておべんとうにまつわる大きなドラマがあるわけでもないし、何かびっくりするような出来事もありません。ただ、おべんとうを大切に食べているというそれだけ。安部夫妻は淡々と、その人そのままの姿と言葉を写し取って本にしているのです。
 
ところがです。私この本を読んで何度ウルウルきたかわかりません。自分でも何故泣けてくるのかよくわからないのですが、何かが心にふれるのです。その土地の言葉や、その人のご家族の話や、仕事の話。そしてその人が食べているお弁当と食べる姿があまりにも「ふつう」で、その「ふつう」が、ああ愛しいなぁと思うのです。
 
これは、ここにおべんとうがなければ感じられないことだと思います。色々な土地の色々な人の暮らしや仕事にスポットを当てて話を聞くだけではこんな気持ちにならない。お弁当は、その「ふつう」を支える人がいるという証だからです。父親だったり、母親だったり、奥様だったり、時に自分だったり、ふつうの暮らしを支えるためのおべんとうを作ってくれる人の存在が、話の裏にしっかりと存在しているのが感じられるからだと思います
 
陳腐な言い方になってしまいますが、おべんとうは愛そのものなのだ、と思う。
それも、あからさまな愛ではなく、「ふつう」を支えるための「ふつう」の愛。何も言わなくても、言われなくても、おべんとうを空にする。空のお弁当箱を見てホッとする。たったそれだけの、ふつうの愛。
 
凝ったものでなくても、食べる人のことを考えながら詰めるおべんとう。こんな素敵な箱を毎日持たせてあげられる自分は幸せなのだなと、改めて思えました。
おべんとうづくりに疲れた方、是非読んでみてください。
 
 
春のお弁当生活も一昨日でおしまい。明日から給食が始まります。
 
 
先日の私のおべんとう。
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「頑張れ、私」を詰めました。
 
 
 
 

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