「パンといっぴき」桑原奈津子
Amazonより-----
パンがだいすきな犬と、おいしい食卓の定点観測
料理研究家、桑原奈津子さんの飼い犬キップルは、おいしいパンの味を知ってしまいました……。
毎日変化するテーブルの上の朝食と、妙に味のあるキップルの表情にひきこまれます。
巻末に、キップルならずとも食べたくなるレシピ&おいしいパン屋さんのリストつき。
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毎日の朝ごはん。登場する美味しそうな
パンもさることながら、それを見つめる
キップルの目が愛らしいこと。
朝ごはんとキップルに対する桑原さんの
コメントがまたぴったりで、何度眺めても
幸せになれます。
忙しくっても一日のはじまりの朝ごはんは、
こうやって美味しそうで可愛いく、
ちょっと楽しい食卓でありたい。
ホテルの朝食みたいに凝ったものじゃなくても
素朴でいいから、温かく。
朝ごはんづくり、楽しもう。
そう思える本です。
そういえば私も小さい頃、キップルのような
白い犬を飼っていました。
美味しそうなものを見つけると、
キップルのように「ちょうだいちょうだい」と
甘えた目で訴えてきましたっけ（笑）
食べ物の記憶というものは、
一緒に食べた人でも、食べた場所でも、
時間でも、他の記憶と比べて鮮明に残ると
思っているのですが、
動物と食べ物の記憶も同じですね。
ガサゴソっ
という袋（主にお菓子）の音に振り向く彼。
ご飯を持っていくと、ちぎれそうに
尾っぽを振って、甘えた声を出していた彼。
ひざの上で大好物のチーズを食べて
満足そうだった彼。
犬が笑うはずはないのですが、
思い返すとそういう時の彼は、
私の記憶の中では笑顔なんですよね。
犬好きの人にもおすすめの本です。
本屋さんで見かけたら、
是非めくってみてくださいね。
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