おいしい台所

きょうも台所にいます。

小1の壁を乗り越えて今

「君のお子さんも、もう小学生かー。それは子育てが

楽になるね。バリバリ働けるじゃない!」

上の娘が小学校に上がる時、上司から言われた言葉です。

あーわかっちゃいない。わかっちゃいないよブチョー。

保育園では、一クラス20名程の園児に先生が3人もついて

夕方18時半まで預かってくれたよ。

だから私も時短勤務せずにフルで働くことが出来たさ。

けど、小学校はそうはいかない。

◎卒園したらいきなり春休みだけど、会社は休みにならないでしょ?

◎昨日まで親が送り迎えしてたのに、明日から

 「じゃ、今日から鍵もって自分で家出て帰ってきてね」

 ってわけにいかないでしょ?

◎「私は働いているので」って理由で、旗当番も

 PTAも断れないでしょ?

◎「お休み取れないので」って言って、毎月のようにある

 授業参観やら面談に行かないわけにはいかないでしょ?

・・ああ保育園は天国だった。

確かにお金はかかったけれど、ベテランの保育士さんに

ママ友達。支えてくれる人がいっぱいいて

安心して子供を預けて働くことが出来た。

色んなイベントだって働く親のことを考えた

曜日や時間の設定だった。

その生活が、子どもが成長して小学校に入った

途端に崩れるなんて、どっかおかしくないか?

学童だって少ないし、環境劣悪だし、指導員は

とっても良い人だけど給料聞けば相当少ないし、

国はもうちょっとここにお金をかけてもいいんじゃないか?

この小1の壁で退職している親って、たくさんいると思うぞ!

・・ってわけでブチョー、余計な文句まで言いましたが、

私は娘の入学とあわせて時短を取ります!

・・と宣言してから早2年が経ちました。

今年下の息子が1年生になり、小1の壁もどうにか

乗り越えつつある今日この頃です。

最近では2人で留守番も出来るようになったし、

子ども達だけで遊ぶのが楽しいようで、

少しずつ親の手を離れてきたなと感じています。

泣いたり笑ったり怒ったりとめまぐるしく過ぎてきた

日々ですが、家族全員でどうにか楽しく

やれてきたかなと思っています。

そしてそうやって過ぎてきた日々を振り返って、

今思うことがあります。

仕事は大事だけれど、家のことも地域への参加も

同じくらい大事。自分は子どもが保育園だった頃、

働くこと・働く自分中心にしか

考えていなかったな、ということです。

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学童保育の入所説明会の時のこと。

「春休みの学童は9時からで、しかも最初は送迎必要?

会社に遅刻しちゃいます。延長保育とかないんですか?」

そう聞いた方がいました。私も同じ意見でした。

どうしてもっと働く私達のこと考えてくれないの?と。

その回答に、既に学童に子どもを預けている

先輩ママさんが言いました。

「これからその2時間どうすればいいの?

会社に迷惑はかけられない・・その気持ちはわかります。

でもお母さん、お子さんはこれから一人で学校に、

学童に通います。今までとは環境が全然違います。

これが子どもにとってどれだけ不安なことかわかりますか?

せめて最初の数日、時短勤務なりお休みをとって、

お子さんの不安な気持ちによりそって、

一緒に居てあげることは出来ませんか。」

この時のこの言葉は、私にとってかなり衝撃でした。

「あ、一番大事なとこが抜けてた」と、

すとんとお腹におさまった気がしました。

自分に合わせてもらうことばかりを考えて、

自分が子どもに合わせようと、ちっともしていなかったなと。

聞いたお母さんも黙っていましたが、

私も自分が言われたように恥ずかしくなって

うつむいてました。

そして、少しずつ考え方を変える努力をしました。

子どもが小学校に入ると、PTAや子供会等、

学校や地域で子ども達を守ったり楽しませる為に、

大人がやらなければならない仕事がたくさんあります。

学童もその一つで、横浜市では父母が運営している為、

指導員のように働かなければならないことも多くあります。

保育園では全ての役割を保育園がやってくれていましたが、

それは地域の中では親がやるのが当たり前なんですね。

そして実際、PTAをはじめ色々な役割を経験しました。

初めてのことで、それなりにやっぱり大変でした。

でも、大変だけど楽しかったんです。

自分が住む地域の人達と関わり、子ども達の名前を憶え、

親も子どもも一緒になって活動することが、

こんなに楽しいとは思いませんでした。

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働いていると時間がなくて忙しい。

それはそのとおりなんですが、ちょっと子どもに、

地域に、時間を割いてみる。

自分に合わせるんじゃなくて、自分が合わせてみる。

そうすると、専業主婦のママのことも、先生のことも、

近所の子ども達やその親のことも、みんなのことが

よくわかってきます。そうやって理解し合えることが

心地よく楽しく、だから子育てをうまく回すことが出来るのです。

2年を振り返って、そう思います。

だから会社に望むことは、社員の家族のことや

社員が地域で働くことを今よりちょっと認めてほしい。

仕事と同じように、家庭も地域も大切なことだと

理解してほしい。

そうしたら、小1の壁なんて、なくなっちゃうんじゃないでしょうか。

会社の制度云々よりも、

「旗当番か。子ども達、ちゃんと見守ってやれよ」

そんな一言が、会社を、社会を変えていくような気がします。